北投石とは?
「北投石(ほくとうせき、ペイトウセキ、Hokutolite、Anglesobarite)」は、台湾の台北州七星郡北投街(現在の台北市北投区)にある「北投温泉」で発見された鉱物です。「北投温泉」は、日露戦争の際に日本軍傷病兵の療養所が作られ、それ以降、台湾有数の湯治場として知られるようになりました。
さらに明治38年(1905 年)地質学者である岡本要八郎が、秋田県の「玉川温泉」で発見した鉱物が「北投温泉」のものと同じものであることを発見しました。「玉川温泉」は一般的な温泉ではなく、療養・静養を目的とした湯治場として有名です。
「北投石」は微量ラジウム放射線を発生しており、その放射線ホルミシス効果で細胞を活性化します。
さらに岩盤浴と同様の温熱効果も得られるため、「健康によい」とされており、効果を体感された方の需要が多い状況です。「末期癌をも治す効果がある」などの報告もあり、「北役石」はその価値を上昇させています。
また、世界でも台湾の北投温泉と日本秋田県の玉川温泉からしかこの「北投石」は採取できないため、大変貴重な鉱石となっています。
その貴重性から、日本では大正11 年(1922 年)に天然記念物に、さらに昭和27年(1952 年)には、特別天然記念物に指定されました。さらに2000 年に台湾でも「自然文化景観」に指定されました。
そのため、現在、日本、台湾両国において採掘が禁止されており、厳しい規制下でも盗掘がしばしばあるそうです。
「北投石」を含む玉川温泉の研究は、東北大学医学部を主として、岩手大学、広前大学の教授および関係の学者200余名が、長年に渡り臨床実験を行い、各種の疾病に対して特効のあることを実証し、多数の実験結果が発表されています。